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◯Case 2
どうして、こんなことに。
三人は轟々と唸る火の手を前に、一瞬、息をするのを忘れた。
アシュリーを閉じ込めた小屋が、突然燃え始めたのだ。
自然発火と片付けるには不自然すぎる。
中にはまだアシュリーがいるはずだ。
ハリエットの仇か?
村人の誰かが正義を執行したのか?
それとも、まだ本物の人狼が生き残っているのか?
レイモンドが一足先に我に返って叫ぶ。
「アシュリー!!」
その声に、ロードリックとモーガンはなんとか鎮火しようと動き出した。
ようやく火が収まった頃には、小屋は半壊状態だった。
壁はほとんど崩れ落ち、屋根も残された壁にかろうじて引っかかっている。
「アシュリー、アシュリー! 返事してくれ、アシュリー!」
レイモンドの悲痛な呼びかけに答える者はない。
この小屋の中にいたアシュリーが生き残っているとは考えられない。
レイモンドも本当はわかっていた。けれど、叫ばずにはいられない。
「どうして……どうして……神は俺から二人を奪うんだ……!」
ロードリックも予想外の展開に呆然としている。
「一体何が起こっていると言うんです?」
「わかんない……」
モーガンは頭を抱えた。
混乱した頭で三人は焼け跡から遺体を運び出した。
人狼に食いちぎられたのだろうか、頭のないその体は、大事そうに大きな腹の上に手を置いている。
【裁判】
みなさんはこの事件の犯人を見つけなければなりません。
それぞれキャラクター専用ページの狼のシルエットを押して、次に進み、
キャラクターシートを10分以内に読んでください。
その後、このゲーム進行ページに戻ってきて、next→を押し、議論を60分間行います。
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