13:00
最近、山で飼育している羊が何者かに襲われている件について、
レイモンドにお話を伺いたく、レイモンドとアシュリーの家に伺いました。
アシュリーにレイモンドが既に牛小屋の方へ向かったと聞き、
レイモンドを探して牛小屋へ向かいました。
13:30
牛小屋に着くと、何やらレイモンドとモーガンが忙しそうにしていました。
聞けば、子牛が生まれそうなのだとか。
お邪魔しては申し訳ないので、立ち去ろうとしましたが、
ご好意で、モーガンにその場を任せることになりました。
ただ、モーガンの代わりにハリエットにアシュリーの世話を頼まなければならなくなったので、
レイモンドと、私の家ではなくハリエットの家へ向かいました。
14:00
ハリエットは家で羊の毛の加工作業をしていましたが、
アシュリーのことを頼むと快諾してくれました。
それに、私たちがそのままハリエットの家で話ができるように、
羊の毛を部屋の隅に追いやって、その上に裁縫道具を放り投げて、掃除してくださいました。
一連の屠殺事件に関して、頻度が増しつつあることや、死体の傷跡から、
私はこの村のどこかに人に危害を加える可能性のある人狼が潜んでいるのではないかと思い始めていました。
最悪の事態を防ぐため、何か策を考えなければなりません。
14:30
レイモンドと話し終わった後、レイモンドは「山に行ってきます」と山に羊の様子を見に行きました。
私は特にすることもないので、自宅に帰って、人狼に関する書物を読んでいました。
・人狼の主食は人間である。
ただし、その他の肉を食うこともできる。
・人狼は、好きな時に変化することができる。
ただし、稀ではあるが、本能的に人間から狼に変化することがある。
・狼の姿でいるときも人間の知能を有している。
しかし、狼化しているときは身体能力がとても高くなるため、厄介である。
身体能力の向上においては、野生の狼のような動物の本能の獲得が目立つが、
その怪力も恐るべきところである。
読んでいるうちに眠くなってしまって、いつの間にかベッドで昼寝をしていました。
もし、この意識のない時間帯に私が狼になっていたとしたら……。
狼になっている間、記憶を失うという事例は今までないはずですけれど、
万が一ということもあるかもしれません。
15:00
「人狼が出たぞー!」
その声で目を覚ましたはずなのに、悪い夢を見ている気がしました。
夢であってほしいと願いましたけれど、それは叶いませんでした。
アシュリーが怪我をしているようだったので、慌てて包帯を巻いてあげました。